南国果実の王様
パッションフルーツ

南米 ブラジル南部からパラグアイ、アルゼンチン北部を原産とするパッションフルーツは南国果実の王様ともいわれ、甘酸っぱい味と芳醇な香りが特徴のトロピカルフルーツです。
     
    

パッションフルーツの「パッション」は「情熱」という意味ではなく「受難」のことです。

花の形がイエスキリストが十字架にかけられた姿に似ていることからPassiflora(受難の花)、Passion flowerと呼ばれるようになりました。

日本では時計の文字盤に似ていることから「時計草」と名付けられ、約500種類以上もあるトケイソウ科の中でも食べられるパッションフルーツは、クダモノトケイソウと呼ばれています。

花は朝の9時頃から咲き始めて日が落ちると閉じる「一日花」で、咲いたその日のお昼頃に人の手で花粉を付ける「人工授粉」をしないと、うまく結実してくれません。

授粉が成功すると、約2週間で緑色の実が大きくなり、そこから約1カ月~1カ月半で収穫を迎えます。

楕円形または円形で高さ6~8cm程の赤紫色に色づく品種がポピュラーですが、より大きな赤色や黄色の品種もあります。

良く熟した果実をカットしてゼリー状の果肉、果汁、種を一緒に食べますと、甘酸っぱいさわやかな味がお口いっぱいに広がり、エキゾチックな香りが人々を魅了します。

可食部にはβカロテンをはじめとする豊富な栄養素が含まれ、アンチエイジング効果や生活習慣病の予防など様々な作用があると言われています。

最近では種に含まれるピセアタンノールの美容効果(脂肪の燃焼を促進、肌の潤いを守る、肌の弾力を維持)が注目されています。